コロナウイルスとチェーンメール
以前チェーンメールについての記事を書きました。
そこでは消えゆく文化と紹介したのですが、それは誤りでした。令和の時代にもチェーンメールはろう者の間に脈々と受け継がれていたのです。今もデフ・コミュニティの中でメールではなくLINEを用いて本当かどうか危うい情報が拡散されております・・やりすぎてLINEからスパムと誤解されてアカウント凍結された人すら見たことあります。どんな使命感だ。
そしてそして、私がチェーンメールを再び目にするきっかけになったのが今まさに世間を騒がせているコロナウイルスだったのです。とりあえず私が見た中では・・
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「お湯がコロナウイルスの活動を抑制させる! こまめに飲んで! お茶でもいいよ☆」
「あおさのパワーがウイルスを跳ね返す! 毎日の食生活に取り入れてうんぬん」
「この空気清浄機は特注のフィルターがあって以下略」
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こんなのがありました。鼻水出そうになりましたよ。というか出た。なんだこれは。まごうことなき風説の流布。
お、お湯? じゃあ暖房代節約のため毎晩ウイスキーのお湯割りを飲んでいる僕は安心ですね。しかし以前にも紅茶がインフルを・・みたいなのをどっかで見たな。最後のはなんかアレですよね? マルチみたいな雰囲気が・・
なまじホットな話題だけに、皆さん真面目に拡散しておられました。高齢(ろう)者にとってコロナはガチの死活問題ですからね。
しかしそんなことを思っていたら聴者もTwitterでコロナにかこつけ怪しい商売をしていました。波動がどうたら、EM菌、マスク転売・・こっちのほうがひでぇや。
Twitterは現代のチェーンメールだったのですね! 確かに【拡散希望】とか見たことあるわぁ。あれチェーンメールだったのか。物事の真偽もわからぬまま大声で拡散してしまうのは「良いこと」ではありませんが悪と断罪するには難しいですよね。本人は良かれと思ってしているのだから。
あっこれろう教育の歴史でもこんな展開見たことある!
とはいえかのジョジョでも
「お前は 自分が悪だと気づいていない・・もっともドス黒い『悪』だ・・」
という名セリフがあるからたまには自分の身体がどんな色をしているのか確認してもいいかもしれません。