マスク・ド・通訳
いささか機を逸した感はありますが、マスクをせずに業務に勤しむ手話通訳者たちに透明なマスクを・・というお話。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200501-OYT1T50285/
通訳のはしくれとしては、もちろん普通のマスクをつけて通訳するよりは透明なもののほうが良いとは思います。他のニュースでは指文字の「あ」と数字の「5」の手型は同じだから口が隠されているとよくわからないとの記述が。まぁ・・そう・・かな? そこかな??
僕は仕事でもマスクをつけたままろう者と話していますが、お互いに「マスクをつけている」という意識があればそれほどコミュニケーションを取るのには困らない気がします。片手でなにかを持ったまま手話で話すときも「いまは片手」という意識があればそれほど難儀しませんよね。それと同じかなぁ。僕の周りのろう者同士はマスクつけたまま話してます。高齢ろう者は比較的口の形に依存しない手話なのであまり関係ないんじゃなかろーか・・。
が、ニュースなどではもう少しオンライン通訳の可能性について取り沙汰されても良かったのかなと思います。そもそも通訳者が別室にいれば概ね問題は解決すると思うのですが、あまりその意見は出ていないように思いました。
ただ、個人的な経験に基づくと通訳に限らず我々は意外と多くの情報をその「場」から得ていると思うんです。聞き手の反応は? その日の天候は? 静まった会場なのか? BGMはあるのか? 流行りのzoom飲みも何度か参加してみましたが、思ったより話しにくくて僕のコミュニケーションは発言「以外」の役割が大きかったのだなと実感しています。この微妙なやりにくさは手話でも日本語でも変わりませんでした。
オンライン通訳において通訳者が得られる情報量が落ちてしまうのは仕方ないと思います。しかし通訳が現場に移動することなく職務を全うできるのは素晴らしいメリットですし、感染のリスクがある現状ではオンライン通訳を利用するほうが無難と思いますけど、新しい方法を始めるのはなかなか難しいのかもしれません。
今後のことを見据えて、オンラインでの手話通訳という選択肢を積極的に取っていくこと、そしてろう・聴問わず利用者もオンライン通訳の特性、特質に慣れていくことが大事だと思います。そうすることでメリット・デメリットも明らかになる。使い分けもできるようになる。
日本財団の電話リレーサービスなどもさらに利用者が増えてほしいです。現状9,300人くらいしか利用していないとのこと。うーん、意外とニーズがないのでしょうか。僕は普段接していませんが、難聴の方はかなりメリットあるように思えるのですが。通話無料だし笑
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あ、そういえば前回の記事の直後、つみたてNISAは大変なことになりました。
家族合計で30万もプラスだぜーウェーイと言っていたら2週間後にはマイナス40万ほどに・・驕る平家は久しからず。まぁ今回の相場はさすがに特殊ですし、長期放置プレイなんで気にせずいきましょう。それなりに戻したしね。