夢の海外暮らし?

先日、今年の夏から1年くらいかけて海外を放浪したいんだ‥というろう者の若者に会いました。

放浪。素敵な響きです。

彼に限らず、仕事を辞めて1年なり2年なりフラフラしたいと思う人は多いのではないでしょうか。僕も独身だったら考え・・たかな??

障害者年金の支給はおよそ100万円ですから、物価が安い国なら生活できそうです。以前のエントリでも紹介したように、障害者は失業保険もたくさんもらえますしね。

 

さて、ブラック企業で月収20万、ボーナスなし。激務に耐えかね勢いで退職したろうの若い男性(女性でもいいです)がいたとしましょう。しばらく仕事はしたくない、俺は1年間、自分探しの旅に出るんだー・・

大変結構。以前のエントリにも記しましたが、ろう者、というか障害者であれば失業手当は100万円ほどもらえます。それに加えて福祉手当がだいたい20万/年、そして障害者年金が100万円/年。貯金がゼロだったとしても1年間で合計220万の収入があるわけです。

 

月収にして18万、1日あたり6000円。これならやり方次第では貯金なくてもしばらくフラフラできるでしょうね! 東南アジアメインとかにすれば余裕でしょう。もちろん豪遊はできませんが。

僕は台北にごく短期間滞在したことがあるのですが、中心地でなければあまりお金を使うことなく暮らせそうでした。とにかく外食が安くて美味しかったので、あれだと自炊する気が起きないのでは・・。

気になったのでウェブでちょこちょこ調べてみると台北近辺でも堅実に暮せばひと月10万前後で生活できるようです。マジか。暖かいし女の子は可愛いし物価は安いし親日だし・・やっぱり独身なら長期ステイを考えたかも笑

 

ん? よく考えたら月収で18万ちょいの手取りですから海外どころか実家暮らしであれば日本をフラフラしても間に合うかもしれませんね。男はつらいよ的な生活というか(古いな)。

フーテンの寅さんが劇中で「おお、労働者諸君!」と呼びかけるシーンがあるらしいのですが、らしいというのは実際に僕がそのシーンを見たわけではなく、幼い頃に父がよく引用していたからなのですが‥どんな父だよ。

ろう者が「労働者諸君! 今日も一日ご苦労さまでした」なんて言った日には昨今の状況を鑑みると冗談になっていないですねこれ。

 

とはいえいざ人生の歯車が上手く回らなくなってしまったときに頼れるセーフティネットがしっかりあるというのは良いことです。

ろう者を始め障害者の方々は少数派故に逆境に陥ったときのリカバリが一般人より難しい部分が多いはず。そのリスクをある程度金銭面で軽減されているのですから。