手話で必要なことはすべてゲームで学んだ
手話を学ぶにはどうしたらいいんでしょう?
地域のサークルに行くとか、講習会に行くとか。まぁいろいろありますな。
どこまで学びたいかにもよりますが、自宅でやるのであれば手話辞典をひとつ買ってきて全単語を覚えるのが早い、と思います。
僕は実際そうしました。大学で手話サークルに入った僕は、ずっと運動部だったこともあり、 運動部の練習のノリでまずは基礎を固めなければと思ったんですね。ひたすら辞書を引く日々。そしたら夏休み前には先輩よりも手が動くようになっていました。そう、うちのサークルはゆるく活動するところだったのです‥。
って話がズレました。
もちろん初心者が手の動かし方を辞書で学ぶのは難しいでしょうから、ついでに地域なり大学なりの手話サークルに行ってフィードバックを受ければいいのかな。
が、しかし。
わざわざサークルに行くのめんどくさいよ。家でやりたいよ。
そんな方にiPhoneアプリがございます。
その名もゲームで学べる手話辞典! なぜかわからないけどソフトバンク製!
ゲームをしながら手話が学べます。単語を選べば3Dキャラがグリグリ動いて単語を表出!
旧来の辞書では動かし方までフォローするのはなかなか難しかったでしょうし、3Dアニメで動きを解説してくれるのは悪くないのかもしれません。
しかしこのゲーム…いやこれ、ゲームなのか?
今回はこのアプリというかゲームの恐ろしさについて語ります。
中世ファンタジーの世界観と、日本手話。
なんでしょう、このフォンドボーに味噌みたいなコラボレーションは…
主人公はこの人。
魔法。説明にある通り、彼が手話を表出すると魔法が飛び出て敵を倒すのです。
頭がフットーしそうです。
さて、戦闘においてプレーヤーである我々は彼が何という手話を表出しているのかフリックで入力していきます。無事に正解すれば…
主人公「はああああー(実際はこんなセリフないです)『雨』!!」
じょ、浄化?
いちいち突っ込んでいると進まないので次にいきます。
ストーリーは各エピソードの冒頭に怪しい日本語で挿入されていきます。
突如ひとつのイメージが僕の頭で言葉として再現された・・?
Google翻訳ですか?
それっぽい、しかし何も説明になっていないストーリーを追いつつひたすら・・
戦闘。
浄化したら・・
戦闘
ひとつのエピソードをクリアすると新しいエリアに進めるようになりますがやることは変わりません。地形が多少変化しますが、それだけです。すでに作業ゲーとなっているのでどんどん進みます。
腐っても手話通訳士、さくさく進めていく僕。
いよいよ黒幕的なアレも出てきて、お話もターニングポイントにさしかかりそうです。
次のエリアは…森かあ〜
ほいっと。
!?
なん…だと…
+++++
というわけでなかなか評価は難しいのですが、手話学習ツールとしては…いや、僕には判断できません。初心者の意見が待たれます。
と思ったらレビューは概ね好意的。ヨカッタデスネ。
辞書としては結構いいんじゃないでしょうか。やっぱ動きを見られるのは大きいですね。でもゲーム部分要らなかったよね…せめて効率よく学習するためにひたすら問題を解いていくドリルが欲しいです。ゲームだと時間あたりの覚えられる単語の数が少なすぎるし、楽しむ要素であるストーリーは酷いし、ゲーム性皆無だし。
浄化はいいから司書の女の子とキャッキャウフフしたかったわ。
司書「今日は、色に関する単語のドリルをしましょう」
司書「では、こちらの単語の意味を答えてください」
ぼく「あお!」
司書「正解です。うふふ、よく学んでいらっしゃいますね」
とかさー!(大丈夫?)
正解数に応じてドリル終了後のセリフが変化して、全問正解で一枚絵イベント。
すべてのドリルをこなすと新しいキャラがアンロックされる。キャラはジャンル毎に分けられていて、それぞれの得意分野から出題。さらにはマニアックな単語を出題する孤高の眼鏡っ娘、関西の手話を使いこなすギャル系大阪娘、ASLを学べる金髪碧眼キャラなどはガチャで提供して(以下略)