「ろう者たちのキャンパスライフ」は・・

Netflixが作った連続ドラマです。とっても面白くなかったです!
というか見ていてつれぇわ・・という内容だったので第二話以降は見られませんでした。
内容はあってないようなもので、

 

キャンパスライフ! たのしー! っていうウェイ系の男女が出てきて惚れたはれたのあーでもないこーでもないって話してるだけ。いや、これわざわざろう者でやる意味ある? というか、こんな話は居酒屋で隣の大学生グループがでかい声で喋ってるから聞こえてきちゃった! 的な内容で本人は切実なんだろうけど他人からすればまったく非ドラマティックな内容なんだよね。これはドラマ? ドキュメンタリ? リアリティショーの側面があるのかしら。こんなんだったらギャロ大の学食はこんなんだ、値段はいくらだとかのほうが面白いよ。あとは聴者家族との確執とかさー

 

・・というのは私個人の意見であって、むしろこんなつまらない内容をわざわざろう者を題材に作ったってことに驚きました。

だって基本的にテレビ番組とかニュースってそういうものですよね。誰かの好いた惚れたをおいかけたり、どこのお店のデザートがバエるとか(無理して使ってる)、どこかの株価がストップ高とか、わりとしょうもない情報を得ながら我々は暮らしているわけです。でもそれは言ってみれば聴者社会の出来事だから許されているのであって、ろう者社会、障害者を題材にしたしょうもない情報ってほとんど目にしませんよね。

今までろう者のドキュメンタリって「意味のある」内容がほとんどだったはず。まぁドラマもそうですよね。障害を乗り越えて! 友情! 努力! 勝利! というもの。

そこへただ消費されるだけのものを作ることができた、Netflixに金が余っていただけなのかはわかりませんが、これはすごい。日本じゃこんな企画通らない気がする。逆24時間テレビですよ。せっかく「障害者」というおいしい設定があるのにそれをまったく生かさない。考えられないですよね。

 

でも、だからこそ、日本において「障害者」や「ろう者」は漂白されたイメージが常につきまとっている。なんとなく障害者に悪い人はいないようなイメージが社会全体にある。自分たちとは違う、「障害を乗り越えて暮らしている素晴らしい人達」みたいなね。彼らも窃盗やら脱税やらをしますし不倫もDVもかまします。もちろんまともに生きている人たちが多数ですがね。要するに一般人と大して変わりゃあしません。

そういう意味ではこのドラマは何も面白くないのが良いなと思いました。

 

つまらなかったので基本的には続きは観ません。しかしやはりアメリカのほうがろう者・・障害者に対する目線は成熟しているなと思います。

 

これで第二話から全然違うサイコ・サスペンスホラーとかだったらどうしよう。