この手帳が目に入らぬか
日本の障害者福祉は手厚い、らしいです。
僕はそれほど他の国の福祉制度について知っているわけではありませんが、中国、韓国から日本に帰化するろう者は珍しくないですね。やはり経済的なメリットが大きいとのこと。
具体的にいくら得するのかを列挙してみようと思います。
1.障害者年金
障害者福祉の王道です。年金支給日である偶数月の15日に銀行に駆け込むろう者の多いこと・・(個人の感想です)。
障害者年金1級の場合、974,125円/年
子の加算分が224,300円*人数/年(子が18歳まで)
2.各種割引
1)公共交通機関の割引
タクシー(10%OFF)・バス(半額)の割引があります。これは高速バスにも適用されるので夜行バスで旅行いきまくる人はめっちゃ恩恵をうけられます。京都まで2000円とか。超低コスト。
そういえば通勤定期券もふたりでひとり分の金額になるので、同じ会社だったりするとめちゃお得ですね。別途会社の交通費精算ルールを参照する必要があるでしょうが笑
あとは新幹線は特急券の割引はなく、乗車券が半額になるだけなのでバスなどに比べるとお得感がありませんが、安くなるのは間違いないです。
そうそう、飛行機も割引ありますがあんまり乗ったことがないのでそれほど詳しくありません。ただチケットに「DEAF」の文字が刻まれ、CAさんはそれなりに気にしてくれたりします。JALのCAさんは手話も交えて何かあればいつでもお申し付けくださいと言ってくれました。なぜか僕のチケットにも「DEAF」とあったので僕は変に気を使って降りるまでろうのフリをするハメになりましたけど・・。
席が空いていれば3列の席をふたりで使わせてくれたりしますし、奥様の知り合いはファーストクラスに乗せてもらえたとのこと。凄い。
フランクフルトでは太ったドイツ人の先導を受け、ルフトハンザのラウンジ使わせてもらえましたし、入国審査も並びまくる人々をぶっちぎってファストパス状態で入国できました。説明はドイツ語だったのでまったくわかりませんでしたが。まぁ得ですね。
2)施設割引
映画は1000円で見られることが多いです。最近行ってないから、たぶん。これは同行している介助者(?)も割引があります。美術館なんかはだいたい無料でいけます。水族館も半額だったりします。
そういえば新婚旅行で僕はイタリアに行ったのですが、とある教会を見学するときダメ元で奥さんの障害者手帳見せてみました(イタリア語でそれっぽいこと書いてあった)。
おねーさん「チケットは?」
僕「これ、いける?(手帳を持ってる奥様を指差す)」
おねーさん「は?なにこれ?」
僕、手話のジェスチャー
おねーさん「ああ、まぁ・・いいんじゃない?」
無料で入れてくれました。
たぶんこのおねーさんが適当なだけだと思います。
3)その他割引
NHK受信料は世帯主を手帳の所持者にすれば半額になります。12,390円/年。
携帯電話はキャリア&プランにもよるけど割引は1,000円/月くらいかな。年で12,000円。
3.障害者控除
主に住民税、所得税からの控除なので例えば500万の年収であれば6万くらい税金を払わずに済みます。もっと収入が多い人は当然ながらさらに得をすることになりますね。
4.各種手当
心身障害者福祉手当、これは自治体によって微妙に金額が違います。
東京23区ならだいたい15,000円*12ヶ月=180,000円/年かな。
また、子どもがいれば児童育成手当(東京都)をもらえます。こちらも子が18歳になるまでの支給になりますが13500*12ヶ月=162,000円/年。
合計すると、子どもがいなくともだいたい120万は得することになります。
子どもがひとりいればその金額は160万近くに跳ね上がる。
これは税金を考慮すれば年収が200万円増えるくらいの効果がありますね。わお・・。
旅行しまくったり、年収が高い人はさらに得です。いやはや。