続・ろう者がお金持ちになれる理由

さて、続きです。
障害者年金を無心で40年間インデックスファンドに積み立てるとどうなるか?

 

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富裕層(=金融資産1億円以上。2.3%の世帯)いっちょあがり、です。
とはいえ当たり前ですが、前回の内容はいくつか留意すべき点があり、反対意見もあってしかるべき。

 

1.年金をすべて貯蓄に回すなんて無理でしょ

2.途中でおろせないの?

3.年利5%なんて可能なの?

4.老後のためより使ったほうが人生楽しいよ

 

これくらいの反対意見は出るでしょうね。
まずは1について。別に全額運用に回す必要はもちろんなくて、できる範囲でいいのですけど、当然ですが回すだけ回したほうが資産の増え方は全然違います。たとえば月3万積み立てだと40年後に4466万、利益分から税金引いてざっくり4000万くらいですかね。これでも充分といえば充分かも。元本は3万*12ヶ月*40年で1440万です。

 

次に2について。途中で解約ももちろん可能なので、30歳でマイホーム購入の頭金に1000万準備したいなんてことも可能です。そこまで積み立てた資産の大部分を使ってしまうことになりますね。30歳から再び積み立て直した場合、60歳時の資産は7588万です。

 

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では、マイホーム資金は40歳まで貯めよう、ということで40歳時にマイホーム頭金のために1000万円分解約した場合はどうなるか?
もちろんその後は残ったお金の上に積み立て直します。

 

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60歳時の資産は9258万円です。30歳に頭金として積み立てた資産を使ってしまった場合とおおよそ1700万円の差が出ますね。マイホームは終の棲家にしたほうが良いかもしれません。 

3の年利5%なんて可能なのかということですが、過去を紐解くと充分可能です。
少なくともダウ平均や日経平均はその長い歴史を均すと年間6-7%は成長しています。インデックスファンド(経済指標と同じように利益が増減する投資信託)なら5%は十分射程距離。心配な方はアメリカや日本だけじゃなくて全世界の経済成長と連動するファンドを購入すれば良いと思います。
この世界において資本主義経済が続く限り、その成長を享受することができますので。

ただ、この5%という数字は40年積み立てたという前提です。
逆に言えば、20年くらいなら資産がマイナスになる可能性はあるということ。なので先程述べたばかりですが、途中での解約は少し慎重になったほうがいいです。リーマン・ショックのときみたいなタイミングだと資産を安売りすることになりかねません。
40年間、存在を忘れて積み立てられれば良いのですが、なかなかねぇ。

 

最後に、お金は使ったほうが楽しいじゃないかという意見。
これはまったくもってその通りで、今回の記事に対する根源的な問いですね。そもそもお金持ちになる必要なくない? 老人になったらなったでなんとかするさ的な。
お金を貯めることに楽しみを見出す人も多いと思いますが、基本的にみんなお金は使ったほうが楽しいと思っているはずです笑 反論する気はありません。
自己投資や楽しみにお金を使ってこそ人生ではないか、そのとおりです。

 

ただ、これは前回でも言及したようにその人の性格にもよると思っていて、貯蓄したり投資にお金を回すことが苦ではない人もいっぱいいると思うんですよね。
お金持ちになる必要はないかもしれない。
でも、仕事をリタイアしたあとに多少余裕のある生活はしたい。そんな意識をしながら日々の生活を送ることも、地味ではありますが充実した人生なのではないでしょうか。僕は月イチに自分の資産を確認するのがとても楽しいです笑

 

しかし今後の40年間で年金制度が変わらないとは思えませんが(おいおい)。

 

☆補記☆

つみたてNISAという制度を使えば税制が優遇されるので、もう少しパフォーマンスは上がります。あと、今回の試算は手数料は考慮していません。